コンピュータの歴史、発達



コンピュータの発達と構成


コンピュータの発達 コミュニケーション手段の発達
コンピュータと周辺機器 ソフトウェア

1.コンピュータの発達

パスカルが歯車を組み合わせて加算や減算などができる計算機を発明した。その後、電磁石によって、電気回路を閉じたり開いたりするリレーと呼ばれるスイッチでできているリレー式計算機MARK1を、エイケンらが開発した。さらにその後、およそ1万8000本の真空管と50万本もの配線を使った電子計算機(コンピュータ)であるENIACがエッカートとモークリーによって開発された。しかし、これらのコンピュータは異なる計算のたびに配線を替えなければならず、修理にも長時間を要した。この欠点をなくすため、ノイマンはプログラム計算機内の記憶装置に記憶させ、それを順に取り出して実行していくプログラム内臓方式の計算機EDVACを提唱した。この考え方は、現在のコンピュータの基礎になっている。
初期のコンピュータは真空管を使っていたが、その後、トランジスタ、ついでIC(集積回路)LSI(大規模集積回路)などの半導体素子が開発されて小型化が進み、信頼性と計算速度が飛躍的に向上した。また、、計算機能プログラムによって自由にかえられる半導体素子であるマイクロプロセッサが開発された。マイクロプロセッサは、家電製品および各種の工業用製品などに組み込まれて、それらの小型化にも大きく寄与した。




2.コミュニケーション手段の発達

コミュニケーション手段は、モールスが発明した電信機に始まり、ベルが電話機を、マルコーニが無線機を発明し、その技術は、ラジオ放送やテレビ放送、携帯電話などに利用されるようになった。また光ファイバを使って、電波より多くの情報を確実に伝えることができる光を使う通信技術も利用されるようになった。さらにインターネットが発展することで、コンピュータもコミュニケーションのための端末機として利用されるようになった。




3.コンピュータと周辺機器

コンピュータは、演算、制御などの働きをするコンピュータ本体と、本体に接続して、文字、数値、画像、音声などのデータを入出力したり、記憶したりする周辺機器で構成されている。このコンピュータ本体と周辺機器を合わせてハードウェアという。
周辺機器には、キーボードやマウスなどのコンピュータ本体にデータを入力する機器、ディスプレイやプリンタなどコンピュータ本体で処理したデータを出力する機器、ハードディスクドライブ、光学ドライブなどデータを記憶したり読み出したりする機器などがある!



4.ソフトウェア


コンピュータを動かすためのプログラムやファイル、文書などをソフトウェアという。
コンピュータの電源を入れてしばらくすると、オペレーティングシステム(OS)というソフトウェアが起動する。ソフトウェアには、OSのような基本ソフトウェアのほかに、文書処理ソフトウェア(ワープロソフト)や表計算ソフトウェア(表計算ソフト、スプレッドシート)、データベースソフトウェア、Webページ閲覧ソフトウェア(ブラウザ)、メールを送受信するソフトウェア(メールソフトウェア、メーラ)画像処理用のソフトウェアなどの応用ソフトウェア(アプリケーションソフトウェア)がある。応用ソフトウェアは、OSを通じてコンピュータや周辺機器を動かす。文字や画像の表示、印刷、データの読み込みや保存なとの基本的な動作は、それぞれの応用ソフトウェアから指示を受けて、OSが実行している。